次の戦争も負けそう。
装丁こっちだった。同じ講談社文庫だけど名寄せされないのか。
タイトルから「おしゃれなバーの小洒落たお話?」とか思っていたら、中島らも本人を思わせるアル中の主人公が入院する小説だった。重い話ではあるのだけど、どこかコミカルで、重いテーマについて考えさせられつつも、面白くてぐいぐい読めてしまう感じで、久しぶりに通勤電車の行き帰りで一気読みしてしまった。
主人公と主治医の先生の関係が、何だかすごくいい。
最後の最後、ハッピーエンドなのかどうなのか、著者のその後を思わせるようなエンディングが、嬉しいような寂しいような読後感だった。
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