儒教に基づいた武家の夫婦の分離就寝が、明治政府のごり押しでそれなりの庶民にまで広まり、寝室はもとより生活の場全てが夫用とそれ以外全員用に分けられた。
一方で明治中頃には家族団らんを求められるようになり、茶の間が食事室になっていった。これが戦後は「居間」になっていく。
戦後は公的住宅の客間のない間取りをはじめとする儀礼の積極的な排除、さらには男女平等の風潮によりなぜか夫の部屋がなくなった。
子供部屋も用途が明確に設定されることはなく、勉強部屋にされる割には寝室にならなかったりする。つまりうまく活用されていない。
…というわけで
家が欧米のように夫婦の物と規定されることなく、単に夫の部屋がなくなったことで、現代の主流である「夫の居場所がない家」のできあがりってわけ。
さらにはこいつは1986年に書かれたわけだが、随分たった今となっては子供部屋を設けない風潮まである。家が子供の物ですらなくなった。そう、日本の家は妻の物だ🤔🤔