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@zingibercolor
@zingibercolor@pawoo.net
お嬢様言葉で愚痴り続ける狂人(くるいんちゅ)ですわ
webライターをしつつ趣味で小説を書いている虚弱人(きょじゃくんちゅ)でもありますわ
一次創作小説『子々孫々まで祟りたい』更新中
https://novelup.plus/story/321767071
https://www.pixiv.net/novel/series/8915945
https://kakuyomu.jp/works/16817139555138453871
https://ncode.syosetu.com/n9035il/
欲しいものリストhttps://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/19D0UK0K6I4Z?ref_=wl_share
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※『子々孫々まで祟りたい』のキャラ奥武蔵の話であり、このタグの『居心地のいい場所』『推しの実在』の続きですが、知らなくても読めます
まず初めに、『かわいがってほしい』があったにゃ。
だからにゃぷは、かわいがってくれる人のところに来たのにゃ。
―――――――――――――
いろいろなためらいを乗り越え、にゃんぷっぷーのぬいぐるみを手に入れて。俺はすっかりぬい撮りにハマっていた。
プロテインとnoshの夕飯でも、にゃんぷっぷーと撮れば気持ちが華やぐ。筋トレをしてる最中も、にゃんぷっぷーが見ててくれれば力が入る。Web小説のスコップをしてる時は、かご入りクッションの上ににゃんぷっぷーを乗せて見ててもらう。
ぬい撮り写真は別にどこに乗せるわけでもないが、スマホにずいぶん溜まってしまっていた。
そんな日々の、土曜の朝。俺はベッドにコーヒーをぶちまけてしまった。
「あー、やっちゃった……」
重めの掛け布団で寝るのが好きなので、この季節でも綿入り掛け布団だ。布団を剥いでみると、シーツと敷パッドにもコーヒーがしみていることが分かった。
マットレスは無事だったので、ほっとため息を付いたが、どうしよう。もこもこ掛け布団、家の洗濯機に入るか?
試しに洗濯機に入れてみたが、ギッチギチでとても洗えるような状態ではなかった。どうしよう。
「コインランドリーでなんとかならんか……」
折角の休日、今日は筋トレとWeb小説スコップで過ごしたかったけど、そうもいかない。幸い、歩いていける距離に小さいコインランドリーがあり、俺はそこに行くことにした。
すずらんテープで布団その他を縛って持つ。休日の朝からこんな事になって、割としょぼくれた気分だったので、俺は決めた。
にゃんぷっぷーを、初めて外に連れて行こう。コインランドリーの洗い上がりを待ちながら、にゃんぷっぷーを膝に乗せて、スマホでWeb小説スコップしてれば、洗濯時間なんてあっという間だ。人に見られても、もう別にいいや。
俺はスマホと財布をバッグに入れ、その上からそっとにゃんぷっぷーを乗せて、布団その他を担いだ。
コインランドリーの建物には誰もいなかった。若干ホッとしつつ、布団その他をコインランドリーのひとつに放り込む。コインランドリーの蓋をバタンと閉めて、小銭を入れ、スタートボタンを押した。やれやれ、あとは待つだけだ。
近くのベンチに座って、さて、バッグからにゃんぷっぷーを出してあげ……にゃんぷっぷーが、いなかった。バッグのチャックを、締め忘れていた。
え、そんな、にゃんぷっぷーをどこかに落としてきた!? そ、そんな、どうしよう、来た道戻って探すか!?
その時、視界の端に黄色い丸が見えた気がした。コインランドリーの中、回転する布団の中に、チラチラと黄色い丸が見える。うわー! 布団つっこんだときに、バッグから転がって入っちゃったんだ!!
「す、ストップ! ストップボタンないか!?」
とにかく、まずはにゃんぷっぷーを助けなきゃ!
俺はストップボタンを探し、見つからず、どこかに説明書きがないか探し、【一時停止したい場合は、そのまま開けてください】の文章を見つけて、即座にコインランドリーの蓋を開けた。
蓋が開いて、回転運動の遠心力が開放され、黄色い丸いにゃんぷっぷーが転がり出てくる。慌ててにゃんぷっぷーを手で受け止めた時、俺は確かにその声を聞いた。
「ぷにゃ!」
俺の手の上で、にゃんぷっぷーはぷるぷるぷるっと震えて水分を飛ばし、俺を見上げた。
「死ぬかと思ったにゃ!」
「へ……?」
にゃんぷっぷーが、俺のにゃんぷっぷーが。
「しゃ、しゃべった!!」
「しゃべるくらいできるにゃ。にゃぷはそういうにゃんぷっぷーにゃ」
にゃんぷっぷーは、えっへんと胸を張った。
「でも、ぐるぐる回されたらなんか動けるようになったにゃ」
「ぐるぐる回されるだけで!?」
「びしょびしょにゃ、ふきふきしてほしいにゃ」
にゃんぷっぷーは、まだけっこう濡れている。ていうか、多分洗剤入りの水だよなこれ。まず洗剤を落とさなきゃ。
「ご、ごめん、一度すすごう!」
「冷たいお水はイヤにゃ」
にゃんぷっぷーは顔をしかめた。今気づいた。手に乗せたにゃんぷっぷーから、伝わる温もりがある。
「え、ええと、ええと……と、とりあえず、濡らしたタオルかなんかで拭くのでもいい?」
「ふきふきしてほしいにゃ!」
「ごめん、本当にごめん」
タオルハンカチがあったので、コインランドリーの建物内にあった水道で濡らして、にゃんぷっぷーをよく拭いた。にゃんぷっぷーはもちもちで、短い毛がたくさん生えていた。
タオルハンカチをすすいでにゃんぷっぷーを拭くのを何度か繰り返して、多分にゃんぷっぷーはきれいになった。
きれいになったのだが、にゃんぷっぷーはくしゃみをした。
「寒いにゃ!」
「ごめん、本当にごめん、これでいい?」
温水が出る水道があるわけもない。俺はぐっと胸元を開け、にゃんぷっぷーを服の中に入れた。服の上から手で支える。
「うわあ……あったかいにゃ!」
にゃんぷっぷーは目をきらめかせた。よかった、普段から筋肉を鍛えておいて。
「あったまる?」
「あったまるにゃ……ぷにゃ、ぷにゃ……」
にゃんぷっぷーは小さな手で俺の胸元にくっつき、目を閉じて、静かになってしまった。小さな息遣い。たぶん寝てる。
そう、にゃんぷっぷーは、喋ったし、温かいし、息もしてるのである。
「……さっきまで、ぬいぐるみだったよね?」
誰もいないコインランドリーに、俺の独り言だけが響くのだった。
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※『子々孫々まで祟りたい』のキャラ奥武蔵の話であり、このタグの『居心地のいい場所』『推しの実在』の続きですが、知らなくても読めます
まず初めに、『かわいがってほしい』があったにゃ。
だからにゃぷは、かわいがってくれる人のところに来たのにゃ。
―――――――――――――
いろいろなためらいを乗り越え、にゃんぷっぷーのぬいぐるみを手に入れて。俺はすっかりぬい撮りにハマっていた。
プロテインとnoshの夕飯でも、にゃんぷっぷーと撮れば気持ちが華やぐ。筋トレをしてる最中も、にゃんぷっぷーが見ててくれれば力が入る。Web小説のスコップをしてる時は、かご入りクッションの上ににゃんぷっぷーを乗せて見ててもらう。
ぬい撮り写真は別にどこに乗せるわけでもないが、スマホにずいぶん溜まってしまっていた。
そんな日々の、土曜の朝。俺はベッドにコーヒーをぶちまけてしまった。
「あー、やっちゃった……」
重めの掛け布団で寝るのが好きなので、この季節でも綿入り掛け布団だ。布団を剥いでみると、シーツと敷パッドにもコーヒーがしみていることが分かった。
マットレスは無事だったので、ほっとため息を付いたが、どうしよう。もこもこ掛け布団、家の洗濯機に入るか?
試しに洗濯機に入れてみたが、ギッチギチでとても洗えるような状態ではなかった。どうしよう。
「コインランドリーでなんとかならんか……」
折角の休日、今日は筋トレとWeb小説スコップで過ごしたかったけど、そうもいかない。幸い、歩いていける距離に小さいコインランドリーがあり、俺はそこに行くことにした。
すずらんテープで布団その他を縛って持つ。休日の朝からこんな事になって、割としょぼくれた気分だったので、俺は決めた。
にゃんぷっぷーを、初めて外に連れて行こう。コインランドリーの洗い上がりを待ちながら、にゃんぷっぷーを膝に乗せて、スマホでWeb小説スコップしてれば、洗濯時間なんてあっという間だ。人に見られても、もう別にいいや。
俺はスマホと財布をバッグに入れ、その上からそっとにゃんぷっぷーを乗せて、布団その他を担いだ。
コインランドリーの建物には誰もいなかった。若干ホッとしつつ、布団その他をコインランドリーのひとつに放り込む。コインランドリーの蓋をバタンと閉めて、小銭を入れ、スタートボタンを押した。やれやれ、あとは待つだけだ。
近くのベンチに座って、さて、バッグからにゃんぷっぷーを出してあげ……にゃんぷっぷーが、いなかった。バッグのチャックを、締め忘れていた。
え、そんな、にゃんぷっぷーをどこかに落としてきた!? そ、そんな、どうしよう、来た道戻って探すか!?
その時、視界の端に黄色い丸が見えた気がした。コインランドリーの中、回転する布団の中に、チラチラと黄色い丸が見える。うわー! 布団つっこんだときに、バッグから転がって入っちゃったんだ!!
「す、ストップ! ストップボタンないか!?」
とにかく、まずはにゃんぷっぷーを助けなきゃ!
俺はストップボタンを探し、見つからず、どこかに説明書きがないか探し、【一時停止したい場合は、そのまま開けてください】の文章を見つけて、即座にコインランドリーの蓋を開けた。
蓋が開いて、回転運動の遠心力が開放され、黄色い丸いにゃんぷっぷーが転がり出てくる。慌ててにゃんぷっぷーを手で受け止めた時、俺は確かにその声を聞いた。
「ぷにゃ!」
俺の手の上で、にゃんぷっぷーはぷるぷるぷるっと震えて水分を飛ばし、俺を見上げた。
「死ぬかと思ったにゃ!」
「へ……?」
にゃんぷっぷーが、俺のにゃんぷっぷーが。
「しゃ、しゃべった!!」
「しゃべるくらいできるにゃ。にゃぷはそういうにゃんぷっぷーにゃ」
にゃんぷっぷーは、えっへんと胸を張った。
「でも、ぐるぐる回されたらなんか動けるようになったにゃ」
「ぐるぐる回されるだけで!?」
「びしょびしょにゃ、ふきふきしてほしいにゃ」
にゃんぷっぷーは、まだけっこう濡れている。ていうか、多分洗剤入りの水だよなこれ。まず洗剤を落とさなきゃ。
「ご、ごめん、一度すすごう!」
「冷たいお水はイヤにゃ」
にゃんぷっぷーは顔をしかめた。今気づいた。手に乗せたにゃんぷっぷーから、伝わる温もりがある。
「え、ええと、ええと……と、とりあえず、濡らしたタオルかなんかで拭くのでもいい?」
「ふきふきしてほしいにゃ!」
「ごめん、本当にごめん」
タオルハンカチがあったので、コインランドリーの建物内にあった水道で濡らして、にゃんぷっぷーをよく拭いた。にゃんぷっぷーはもちもちで、短い毛がたくさん生えていた。
タオルハンカチをすすいでにゃんぷっぷーを拭くのを何度か繰り返して、多分にゃんぷっぷーはきれいになった。
きれいになったのだが、にゃんぷっぷーはくしゃみをした。
「寒いにゃ!」
「ごめん、本当にごめん、これでいい?」
温水が出る水道があるわけもない。俺はぐっと胸元を開け、にゃんぷっぷーを服の中に入れた。服の上から手で支える。
「うわあ……あったかいにゃ!」
にゃんぷっぷーは目をきらめかせた。よかった、普段から筋肉を鍛えておいて。
「あったまる?」
「あったまるにゃ……ぷにゃ、ぷにゃ……」
にゃんぷっぷーは小さな手で俺の胸元にくっつき、目を閉じて、静かになってしまった。小さな息遣い。たぶん寝てる。
そう、にゃんぷっぷーは、喋ったし、温かいし、息もしてるのである。
「……さっきまで、ぬいぐるみだったよね?」
誰もいないコインランドリーに、俺の独り言だけが響くのだった。
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子々孫々まで祟ろうとした相手が子孫を残しそうにない弱々だったので子孫を残させるために奮闘する怨霊と奮闘されてる独身男性の話『子々孫々まで祟りたい』394話更新しました(ノベルアップ+は395話)
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あなたも #にゃんぷっぷーとあそぼう !
育てているnyapuです!
ずっとずーっと、一緒だよ
すき度 💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛💛❤❤❤❤
💐💐💐💐
https://misskey.io/play/9p3itbedgcal048f
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まず初めに、『かわいがってほしい』があったにゃ。
だからにゃぷは、かわいがってくれる人のところに来たのにゃ。
―――――――――――――
いろいろなためらいを乗り越え、にゃんぷっぷーのぬいぐるみを手に入れて。俺はすっかりぬい撮りにハマっていた。
プロテインとnoshの夕飯でも、にゃんぷっぷーと撮れば気持ちが華やぐ。筋トレをしてる最中も、にゃんぷっぷーが見ててくれれば力が入る。Web小説のスコップをしてる時は、かご入りクッションの上ににゃんぷっぷーを乗せて見ててもらう。
ぬい撮り写真は別にどこに乗せるわけでもないが、スマホにずいぶん溜まってしまっていた。
そんな日々の、土曜の朝。俺はベッドにコーヒーをぶちまけてしまった。
「あー、やっちゃった……」
重めの掛け布団で寝るのが好きなので、この季節でも綿入り掛け布団だ。布団を剥いでみると、シーツと敷パッドにもコーヒーがしみていることが分かった。
マットレスは無事だったので、ほっとため息を付いたが、どうしよう。もこもこ掛け布団、家の洗濯機に入るか?
試しに洗濯機に入れてみたが、ギッチギチでとても洗えるような状態ではなかった。どうしよう。
「コインランドリーでなんとかならんか……」
折角の休日、今日は筋トレとWeb小説スコップで過ごしたかったけど、そうもいかない。幸い、歩いていける距離に小さいコインランドリーがあり、俺はそこに行くことにした。
すずらんテープで布団その他を縛って持つ。休日の朝からこんな事になって、割としょぼくれた気分だったので、俺は決めた。
にゃんぷっぷーを、初めて外に連れて行こう。コインランドリーの洗い上がりを待ちながら、にゃんぷっぷーを膝に乗せて、スマホでWeb小説スコップしてれば、洗濯時間なんてあっという間だ。人に見られても、もう別にいいや。
俺はスマホと財布をバッグに入れ、その上からそっとにゃんぷっぷーを乗せて、布団その他を担いだ。
コインランドリーの建物には誰もいなかった。若干ホッとしつつ、布団その他をコインランドリーのひとつに放り込む。コインランドリーの蓋をバタンと閉めて、小銭を入れ、スタートボタンを押した。やれやれ、あとは待つだけだ。
近くのベンチに座って、さて、バッグからにゃんぷっぷーを出してあげ……にゃんぷっぷーが、いなかった。バッグのチャックを、締め忘れていた。
え、そんな、にゃんぷっぷーをどこかに落としてきた!? そ、そんな、どうしよう、来た道戻って探すか!?
その時、視界の端に黄色い丸が見えた気がした。コインランドリーの中、回転する布団の中に、チラチラと黄色い丸が見える。うわー! 布団つっこんだときに、バッグから転がって入っちゃったんだ!!
「す、ストップ! ストップボタンないか!?」
とにかく、まずはにゃんぷっぷーを助けなきゃ!
俺はストップボタンを探し、見つからず、どこかに説明書きがないか探し、【一時停止したい場合は、そのまま開けてください】の文章を見つけて、即座にコインランドリーの蓋を開けた。
蓋が開いて、回転運動の遠心力が開放され、黄色い丸いにゃんぷっぷーが転がり出てくる。慌ててにゃんぷっぷーを手で受け止めた時、俺は確かにその声を聞いた。
「ぷにゃ!」
俺の手の上で、にゃんぷっぷーはぷるぷるぷるっと震えて水分を飛ばし、俺を見上げた。
「死ぬかと思ったにゃ!」
「へ……?」
にゃんぷっぷーが、俺のにゃんぷっぷーが。
「しゃ、しゃべった!!」
「しゃべるくらいできるにゃ。にゃぷはそういうにゃんぷっぷーにゃ」
にゃんぷっぷーは、えっへんと胸を張った。
「でも、ぐるぐる回されたらなんか動けるようになったにゃ」
「ぐるぐる回されるだけで!?」
「びしょびしょにゃ、ふきふきしてほしいにゃ」
にゃんぷっぷーは、まだけっこう濡れている。ていうか、多分洗剤入りの水だよなこれ。まず洗剤を落とさなきゃ。
「ご、ごめん、一度すすごう!」
「冷たいお水はイヤにゃ」
にゃんぷっぷーは顔をしかめた。今気づいた。手に乗せたにゃんぷっぷーから、伝わる温もりがある。
「え、ええと、ええと……と、とりあえず、濡らしたタオルかなんかで拭くのでもいい?」
「ふきふきしてほしいにゃ!」
「ごめん、本当にごめん」
タオルハンカチがあったので、コインランドリーの建物内にあった水道で濡らして、にゃんぷっぷーをよく拭いた。にゃんぷっぷーはもちもちで、短い毛がたくさん生えていた。
タオルハンカチをすすいでにゃんぷっぷーを拭くのを何度か繰り返して、多分にゃんぷっぷーはきれいになった。
きれいになったのだが、にゃんぷっぷーはくしゃみをした。
「寒いにゃ!」
「ごめん、本当にごめん、これでいい?」
温水が出る水道があるわけもない。俺はぐっと胸元を開け、にゃんぷっぷーを服の中に入れた。服の上から手で支える。
「うわあ……あったかいにゃ!」
にゃんぷっぷーは目をきらめかせた。よかった、普段から筋肉を鍛えておいて。
「あったまる?」
「あったまるにゃ……ぷにゃ、ぷにゃ……」
にゃんぷっぷーは小さな手で俺の胸元にくっつき、目を閉じて、静かになってしまった。小さな息遣い。たぶん寝てる。
そう、にゃんぷっぷーは、喋ったし、温かいし、息もしてるのである。
「……さっきまで、ぬいぐるみだったよね?」
誰もいないコインランドリーに、俺の独り言だけが響くのだった。
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体調が引き続きよろしくないのですが、明日の14時から1時間だけは縦になってないといけませんのよ……リモート研修ですのよ……
[18コマ目:風味の落ちないコーヒーゼリー] ヤンキー君と科学ごはん - 岡 叶 | となりのヤングジャンプ [ https://tonarinoyj.jp/episode/2550689798616921270 ]