犬ちゃんの死後家族から
「あんたはめちゃくちゃ犬と話すから、犬もあんたが話しかけた時だけ傾聴の姿勢だったよね」
と言われて「みんな犬とお話せんのか…」となった
イヌ、デカツヨの犬種だったので力では敵わず、散歩に行って犬が寄り道したり人間が行きたいルートと別ルート行きたがるたび「交渉」のフェーズが発生してた。道でめっちゃ犬に話しかけてた。「犬、人間は君と違って毛むくじゃらじゃないので寒いです。早く家に帰りましょう」とか言ってた。ちょっとゴネると大体折れてくれてた。
英語系の進路だったから常に単語の勉強してて、犬に単語教えながら暗記したりしてたしレポートの内容も犬に喋りながらまとめてた。犬、喋らんので邪魔しないし、1人で喋ってても孤独を感じないので。犬がその度にこっちを見ながら息を荒くしてるの何なんだろう(戯れたいのかな?でも俺今勉強したいんだよな)と思ってたけど、犬、お前、あの時、俺の言葉に返事しようとしてたのか。あの対応、俺だけだったのか。無視して勉強しててごめんな。犬、お前、話聞いててくれてたんか。ありがとうな。犬、可愛いな。天国で死ぬほど飯食えよ。嘘、死ぬほどは食べないでください。ほどほどにしてください。あと、おじいちゃんはあなたにビールとか飲ませるかもしれませんが、それは断固拒否してください。人間から与えられるもの全部とりあえず口に入れるのはやめなさい。やめろ。こら。