当初「なぜSF作家らが紫式部を?」と思ってしまったが、1992年にこんな架空惑星シェアードワールドアンソロジーが出ていたのか……。
https://en.wikipedia.org/wiki/Murasaki_(novel)
太陽系から約20光年離れた、実在する赤色矮星(HD36395、別名グリーゼ205、ウルフ1453)を周回する架空の二重惑星系が舞台。日本のロボット探査機によって初めて探査されたため、この星系名は紫式部にちなんで「ムラサキ」とされた設定。
二重惑星でそれぞれ惑星名が「ゲンジ(源氏)」と「チュウジョウ(中将)」らしい。「この星系には 3 つの知性種族、源氏にイルディズ(Ihrdizu)とヒマティッズ(himatids)、中将にチュプチャプス(Chupchups)がいる」あ、頭が混乱する……。
短編読了。全部同じ惑星が舞台とはいえ、いきなりノヴェラじゃなくてこっちを読めばよかったな……。こちらは分かりやすい。
翻訳もの出すときに、原著の挿絵などのイラストは著作権が別なので、そのまま入れるのはまずいことが多いんですよね……。自分は出した翻訳書の絵は原著のを使わずに、全てそれを参考にした自作イラストを使ってますが、これは多少絵が描けるからできることなので。
hontoで最後となる本の通販購入をした。今月末で紙の本は取り扱い中止になるので、貯めていたポイント全部使いきった。来月から紙の本はどこで買おうかな……。
あと翻訳で悩むのが、水じゃない液体について「水中」とか「水面」とか使っていいものなのかという。英語だと「submerge」とか「surface」とか使えるので便利ですねーと思いつつ、むむむ。
体表全体で音を聴く異星種族が音をよく聞こうとする行為に「耳を澄ませる」という表現は使えない気がする。むー。
@pseudo 昔、というのがどの程度を指すのか分かりませんが(調べると奈良時代の太政官符とか出てきたので……)、これ見ると戦後は剪定コスト等の理由で植えられる樹種の比率が変遷してきたようです。 https://www.jcca.or.jp/kaishi/273/273_toku2.pdf
いまやISFDBに英語圏作家の作品がかなり網羅されているおかげで、気になる作家の過去作調査が簡単になったのはいいのだけど、ファンジンや地方コンのスーベニアブック等、マイナー媒体に掲載されたきり再録なしという作品の存在も知ってしまい、そうなるとWebに上がってない場合は諦めることが多い。
読みたい米国のSFファンジン収録作品があって、検索したらMIT図書館に収蔵されていると判明。ここはどうやらリクエストすれば遠隔でも画像やPDFで受け取れるらしい。というわけで複写リクエスト中なのだけど、状態が「Awaiting Imaging(画像化待ち)」になってすでに10日経つ。やや不安。
一文に56単語も使ってる英文が出てきて、勘弁してと思いながら泣く泣く解読する。セミコロンすら使ってなくて疑問文でこれは困る。
英語でハードSFを読んでいて疲れたので日本語の本格ミステリを手に取ったんだけど、何も考えずに読めるので楽すぎる。まず英語じゃないし、そしてこの惑星環境だと物質がどういう状態になって重力がこうだからこうなる、とか考えなくていい……。
某未訳短編を読み始めた。語学力がないので毎度ながらちまちま訳しつつ読むかたちになっていて、きわめて遅い。色々なテクノロジーにかなり助けられているけど、そもそもそれらがなければ英語の作品なんてわざわざ探して読もうという気にすらなってないので、とてもいい時代。好きな気持ちとやる気と根気さえあれば読める。
自分は意識的にハヤカワ文庫SFを読んでいこうと思った頃、まず「ア行」からだろうと書店で手に取ったのがキャサリン・アサロの〈スコーリア戦史〉だった。
今でも好きなので、邦訳されていない続きを電子で買おうとしたら、なぜか途中の巻だけが出てないので困る。米Amazonでも似たような感じ。本人の公式サイト見に行ったら「電子書籍として間もなく発売される予定」とあるので、待ってればそのうち出るのかなー。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07XXCGBJL
どうでもいいけどキャサリン・アサロの父フランク・アサロって、アルバレス親子に協力してK-Pg境界(旧K-T境界)の地層を分析した結果イリジウム濃度が高いことを発見した化学者だった。小惑星衝突による恐竜絶滅説の証拠となったやつ。 https://en.wikipedia.org/wiki/Frank_Asaro
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SFWAのEstates-Legacy Programという、物故作家の著作権をどこが持っている/管理しているのかが分かる素晴らしいリストの存在を知った。亡くなった作家の翻訳を出したいときはここで探せば連絡先が見つかるかもしれない。こんなのがあったのか……。 https://www.sfwa.org/what-is-sfwa/projects/estate/
春暮康一作品を読んだ際、そういえばハル・クレメント作品は絶版になっているやつを読んでないなーと思い出したので、ちまちま古書で買って読んだりしているという流れ。
最近ずっと書いていた記事を公開した。こんな古典をいま読んでいるのは自分だけなのではないかという気がするが……楽しかったのでまあいいや。