むかしむかしあるところに
ねむたみの翁とわかりみの嫗がおりました
ある日のこと
ねむたみの翁はしばかれに
わかりみの嫗は皮を選択しに市場へ向かいました
わかりみの嫗が皮を選択していると誰かが「どっこいしょういち」と言いながらわかりみの嫗の太ももに皮を置きました
その皮から作られた男の子
名前を太もも太郎と言いました
りっぱに成長した太もも太郎はオニオン島に住む悪戯ばかりするオニオンの精たちを仲間の乾くんとサルスベリの精とキー爺さんといっしょに懲らしめました
オニオンの精のいたずらに困り果てていた村人たちは帰ってきた太もも太郎御一行を褒めたたえました
太もも太郎バンザイ!太もも太郎バンザイ!
その宴は三日三晩続いたそうな
おしまい