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読んだ漫画と怪異にまつわる見方の話。
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土日はどっちも17時間くらい寝てしまった。
冬眠が始まる……。せっかくなのでアイコンも寝てみました。

TLでちらちらと紅葉の写真を見かけて、そういえば長らく空の色を見ていないなぁと気付いた。
いつの間にか空の色はこんなに秋になっていたのだなぁ。

そのうちどこかに紅葉を見に行きたい。
せっかく神奈川県に住んでいるのだから、鎌倉とかに行こうかなと思っている。
が、当日になると布団の暖かさに勝てずにやめてしまうんだよな。
1人であるという自由さが余計に腰の重量を増している。
1人だと今日はいいやまた今度……となってしまうんだよね。誰かとの約束だとそうはいかないけど。

話は変わって読んだ漫画の話。
好きで追いかけている「岩元先輩ノ推薦」という漫画の新刊が出たので読んだ。
ジャンプで「ぬらりひょんの孫」などを連載していた椎橋寛先生の作品だ。
大正時代、怪異、異能を軍事利用……などなど、世界設定が自分の好きなもの全部盛り!という感じで好きな作品だ。
この先生の作品は全てそうだけど、作画がずっと綺麗。
墨っぽいというか毛筆っぽいというか、そういう雰囲気が和風だったりホラーっぽい作品に合うなあと思っている。

基本的には何か一つの怪異にまつわる短めの話が続くオムニバス形式の作品だ。
今月出た新刊の7巻は、稀代の天才人形師が手掛けた日本人形の話、異界に繋がる
昇降機 エレベートルの話、授業中に生徒が必ず寝てしまう教師の話、解剖遺体の中から発見された水銀のような液体の話の4編。
(ルビが振れると聞いて早速使ってみる図。明治〜大正の頃の外来語に漢字を当てる書き方って良いですよねえ…。)

これは京極作品に影響されての事だとは思うけれど、自分は「怪異とは事物ではなく事象である」と考えている。
そのため「授業中に生徒が眠くなってしまう」という、どこにもあり触れた事象の影に怪異が潜むという切り口の話は好きだった。
4編の中には、中国地方のあたりに伝わる憑き物である「トウビョウ」が正体だという話も。(作中では「ソンツル」の名称が使われている)
個人的にはこの憑き物に関しても、古くは皮膚病という事象から生まれたものではないかと思っている。

事象が先にあって、そこに姿や形という器を人間が作り出すから、怪異として姿を現すというかね。
例えば「かまいたち」。
これは突然皮膚に切り傷ができるという事象が先にあって、そこにいたちの姿をした妖怪の仕業という事物が当てがわれたのだと考えている。

だからきっと17時間寝てしまうという事象の裏にも何かしらの怪異がいるんだろう…。

ところで自分はこの漫画に登場する天羽総一郎というキャラクターが好き。
1巻に1箇所はサービスシーンをくれる天羽総一郎、さすがだぜ。