吉田千亜著「孤塁 双葉郡消防士たちの3・11」読了。
「チェルノブイリの祈り」コミカライズを読んでいて、この本を読みそびれていたことを思い出した。
地震、津波、原発事故と折り重なって進行する事態に、全員が16日まで24時間勤務で対応された地元消防士さんへのインタビューが、東電テレビ会議などの記録と併せてうまく構成されており、本書ではじめて気付いたことが多かった。他の様々な組織や個人の行動や思いも忘れ去られようとしているのだろうとも思った。
最前線に情報がほとんど届かない様子に通信系の仕事をしていた私も忸怩たるものがある。当時はワンセグもあったが、いまは却って……