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収蔵作品のご紹介:花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット

1880年頃 ヴェネチア
サルヴィアーティ工房
宙吹き、モール装飾、熔着装飾

脚部は、縦モールの入った円環の内側と外側にひれ飾りが施され、その中心部には白い花の装飾が熔着されている。坏身や脚台部は青みをおびた半透明乳白色のガラスを使い、幻想的な美しさをもつ作品に仕上げられている。これはヴェネチアン・グラスの伝統を踏襲しつつ、新しい時代に合ったデザインを取り入れることによって、19世紀後半に大きな人気を博したサルヴィアーティ工房の典型的な作例である。ステムに施された過剰ともいえる装飾が、この作品の受け入れられた時代の美意識を物語っている。

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09:41:50 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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収蔵作品のご紹介
ミルフィオリ・グラス・ランプ

1890~1910年(ヴェネチア)
フラテッリ・トーゾ工房

表面をつや消し加工したフラテッリ・トーゾ工房のテーブルランプ。柔らかな曲線と、パステルトーンの赤と白のムリーネのコントラストが特徴的である。ミルフィオリ・グラスの花器とランプは、20世紀初頭のフラテッリ・トーゾ工房の主力商品であった。

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18:09:54 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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収蔵作品のご紹介
わらび形脚コンポート

19世紀ヴェネチア
宙吹き、熔着装飾
高19.5cm 幅17.8cm

杯身部は青みをおびた乳白色ガラスを使い、その口縁部は広く、下方へと拡がっている。縦モールの入った2本のガラスをねじった脚部にはピンク色のガラスに金彩を施し、その中央部には、花の装飾が熔着されている。脚部から左右に伸びる先端は、わらびのような草花をモチーフにした装飾が付けられ、春の訪れを感じさせる優しい色合いのコンポートに仕上がっている。

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