そういえばredisのpubsub機能使ったことないので試してみる
これなかなかすげーな
https://p2ptk.org/monopoly/5318
ビル・ゲイツは1975年にMicrosoftを設立し、2000年にCEOを退任した。その25年の間に、彼は同社を人類史上最も収益性の高い企業に成長させ、非常に裕福になった。これは市場の神話としてよく語られる成功の物語だ。優れた企業を創業し、富を築く。
ゲイツは裕福な家庭の出身ではあったものの、その後25年で桁違いの資産を築き上げた。それは投資によってではなく、自ら会社を設立し、経営することによってであった。
一方、リリアンヌ・ベタンクールは、ゲイツがMicrosoftのCEOを務めていた時期、欧州一の富豪だった。L’Orealの相続人として生まれた彼女は、ゲイツとは違って仕事らしい仕事はしていない。金融プランナーに家族の資産運用を任せていただけだった。ゲイツがMicrosoftをゼロから地球史上最も成功した企業へと成長させた25年の間に、ベタンクールはゲイツ以上の資産を築いた。ゲイツは働いて金を稼いだ。ベタンクールは運良く金持ちの家に生まれただけで、ただそこにいるだけで金を稼いだのである。
さらに驚くべきことに、ビル・ゲイツはMicrosoft退任後、プロの投資家になった。仕事をするのをやめ、他人が働いている企業に投資するようになった。その後13年間で、投資家としてのビル・ゲイツは、MicrosoftのCEOとして25年間働いて得た額以上の金を稼いだ。リリアンヌ・ベタンクールよりも多く稼いだのである。
これが r > g の意味するところだ。人類史上最も成功した労働者でさえ、莫大な資産を持っているだけの人ほどは稼げない。そして、持っている金が多ければ多いほど、さらに多くの金を稼ぎだせる。
これがどのような結末をもたらすか考えてみよう。好況不況にかかわらず、運よく金持ちに生まれた者たちは、経済を成長させるために働く人々よりも、他の誰よりも裕福になっていく。さらに彼らは経済成長率を上回るペースで富を増やすため、経済全体に占める割合はますます大きくなる。そのため、経済のパイが大きくなっても、彼らの取り分はそれ以上に大きくなり、我々に残される分け前は相対的に小さくなるどころか、実質的にも縮小する。つまり我々は、富裕層と比べて貧しくなるだけでなく、親の世代と比べても貧しくなっているのだ。
ピケティによれば、これは何百年もの資本の流れを分析することで裏付けられた、揺るぎない市場の法則である。彼は750ページの多くを費やし、どの時代であっても、経済の最も収益性の高いセクターでさえ、その時代の最も優秀な経営者や労働者と比べて、投資家が不釣り合いに多くの利益を得ていることを示している。これがオリガルヒが生まれる理由である。それは市場経済が必然的に行き着く姿なのだ。