運ばれてきたのは見るからに美味しそうなステーキ。
ソースで描かれたハートマークに、俺の顔が思わず緩んでしまう。
「ではいただきましょうか」
「はい！」
ナイフを入れると溢れる肉汁。
口に入れると蕩けてしまいそうだ。
「うわぁ……めっちゃ美味しいです！！」
「ふふっ、それは良かった」
そんな会話をしながら食事を進めること10分。気づけば皿の上には何も残っていなかった。
「本当にありがとうございます！こんな美味しい料理初めて食べましたよ」
「喜んで貰えて何よりだ」
そう言って笑う七瀬さんはとても綺麗だった。
そして俺は思うのだ。
（この笑顔を独り占めできたらなぁ）
と。

***
それからというもの、仕事帰りや休日にはよく七瀬さんの働くレストランに通うようになった。
行く度に毎回違うメニューが出てくるのだが、どれもこれもとても美味しくて、正直ここ以外で食事をする気にならなくなってしまったほどだ

麦茶こぼしってゎけ…切ら
なくていいからな？（笑）
さて、今回はいつもより少し短めですが、キリが良いところで区切ってこの辺で終わりますね。
次回も宜しくお願い致します。
そして出来ればフォローと評価を宜しくお願い致します（^ω^）
あとご意見やご感想もお待ちしております。
ではまた次巻でお会いできる事を祈りつつ……さらばじゃ！！
「はぁ……」
本日何度目か分からないため息をつく。
ここ数日、俺はずっとこんな調子だ。
原因は言うまでもなく、あの一件である。
『私にキスしてください』……なんて言われた時は本当に心臓が止まるかと思った。
いや、比喩とかではなくマジで。
その後、色々あって有耶無耶になった