ライターがNYAON先生の女装主人公モノ（なんならCVが歩サラ）ってことでもうこれ実質オトメ＊ドメインの精神的じゃんね！と軽い気持ちで購入した。
が、それとは大きく異なってめちゃくちゃに社会派かつ重すぎるテーマとシナリオで予想を裏切られたのだが、いい意味での裏切りでどんどん話に引き込まれていった。

それでいてやはりコメディのクスッと笑える部分と、ノベルゲーあるあるの痛めのオタク語録パロディにも意味を持たせられている設定、なんならそれすらも熱い要素に変えていたのが話が上手いなぁ……と感心した。

フェミニズムを常に批判や軍事モノといった内容なので人を選ぶきはするが、そういうのに興味がなくてもしっかり楽しめたし不快要素でも無かった。

問題は、最初のEDを迎えた直後で………

ここからは大いにネタバレを含む

このゲーム、全く選択肢のない一本道ゲーだったのだが、ヒロインと結ばれたものの世間に負け、二人で最後の一夜を過ごして終わり、という結末のあとに、実はその世界は現実ではなく、しかも望まれてはいない、悪い結末だったという別のヒロイン目線の第二部のようなものが始まって、それがま〜〜〜、地雷で地雷で！！！！
最初に結ばれたヒロインと主人公のカップリングがあまりにも好きになりすぎたのでマジで1日仕事が手につかないくらい深刻なダメージを負ってしまった。
普通のエロゲみたいに、完全に別ルートですよ、みたいなのならまだダメージは少ないんだけど、こうもあれは間違いだった、って押し付けてくるのが苦しくて……
その上、別ヒロイン目線で主人公との恋愛をえがくもんだから、もうこんなんNTRやんけ！！！！！って俺辛くて………脳がどんどん破壊されていく……

でも、最後まで頑張ってプレイしたんすよ、だって、希望を見いだしたかったから……こっちのヒロインも言うほど嫌いではなかったし、何より地雷であることを除けばめちゃくちゃ引き込まれる面白い話だったから……
だって、軍事やフェミニズムと違って、SFって僕大好きだから………

そんでさらに物語の核心にせまるネタバレを含む……

その第二章のようなものの結末がさ〜〜〜あまりにも陳腐に終わりそうになってオイオイオイ！！！って。
明らかに何かがおかしいって気づいてからもう今までの苦しさは消えたね。
まさか、シナリオの方から堂々とこれはお前の妄想寝取り話じゃないか！って指摘してきたときはもう、膝を打ってしまった！
こっちが嘘で、第一部までのほうが現実だったとはね………
もうさ〜〜〜、正直メリーバッドエンドが大好物の僕としては第一部の締めも本当に本当に好きで、これを汚さないでほしい……と思い続けてプレイしてたのだけど、そこからの逆転ハッピーエンドはもう、寝取りで破壊された脳が回復していったね。

いや〜〜〜〜もう、なんというか……
総括としてめちゃくちゃ良かったです……