ミルグラムを知った当時の私は山中さんのこともカリギュラのことも知らなくて、ただただ「すごい感情あふれる演技だなあ」と思っていたんだけど、今聞き直すと山中さんの思考と知識量と感情に対しての向き合いかたがすごいなあと思う
特にハルカとの尋問でエスが理解した「誰かに肯定されることで人がどう自分の内側をさらけ出すか」の話、エスに対するムウの追いつめ方、アマネの使う語彙の回路、第二審のシドウの淡々と病状を語る場面 ここらへんだな
こういうのもなんだけど、こういったコンテンツのコンセプトの割に叫んでるだけ病んでるだけ暗いだけみたいな作品も少なくはないと思うから、やはり彼の見ている世界の価値観に惹かれるものが確かに私の中にあるんだなあと感じる……