サタン様を筆頭とするメギドという種の存続のために蛆を殺したくない派閥(言うてソロモンも割にそれに理解を示してるけれど)の、そこまでしてメギドが種として存続し続けることに執着する感覚が読んでる私自身の感覚では正直あまり理解出来ないとずっと感じてるのだけど、合理化のために個々が死ぬことはすんなり受け入れるハルマが異世界に依存=自立し自力で存在することすら困難な状態に陥ってまでただただ自分たちの種・文明が存続することに執着し続けるのも、また感覚的によく分かんないものなんだよな……
自分たちが存在した証が何かしら世界に残り誰かしらに受け継がれていって欲しいとかなら分かる。
けれど、それを受け継ぐのはヴィータなりメギドラルなら知能の高い幻獣なり他の種族であっても構わなくない??と思うので、なんかこう、結局自分たち種族が唯一の特別な存在で、自分たち以外の異種族を自分たちの文化を継承し得る対等な存在と思っていないからそういう思考になってるんじゃないんですか?みたいな。
自分の有形無形のあらゆる遺産は自分の血を引く者に受け渡したい、相続者足り得るとは思えないのでそれ以外の者には渡したくないってゴリゴリの血統主義的な感覚っぽく感じる。
他者を失った者が停滞し発展の可能性を失うのはそれは当然として、そもそもその対等な他者がいない状況っていうのは、(自分の感覚で勝手に)自分と対等と見做せる者しか他者として尊重していないから陥っているのではと思う。