08:46:41 箱根ガラスの森美術館 @hakone_garasunomori@mstdn.jp
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収蔵作品のご紹介:網目点綴文コンポート
(16世紀|ヴェネチア)

青いガラス素地を型吹きして、白色のガラス紐を巻き付けて熔着する。型吹きによって、網目文や稜線文が隆起している部分に白線が付き、他の部分には熔着しない。これを強火で焼きながら回転すると、隆起部分に溶着している白線の他は焼き切れて落ちてしまい、このような白い点綴状の装飾が残る。16世紀初めに考え出されたヴェネチア独特の技法であった。この技法による作品は、圧倒的にコンポート形が多く、ヴェネチアのムラノガラス美術館の他、イギリスのジェイムス・ロスチャイルド・コレクションの中にも類品がある。

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